障害児訪問保育 Annie

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障害児の保育現場って大変?ホントのところをアニーのスタッフに聞いてみた

  • hatena

障害や医療的ケアが必要なお子さんを、自宅でマンツーマンで保育する「障害児訪問保育アニー」
現在、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、健常児が通う保育園と同様に自粛を余儀なくされていますが、お子さんに変わりがないか、親御さんと週に1日ほどテレビ電話を通してお話しています。

基礎疾患のある子ども達が新型コロナウイルスに感染すると重症化すると言われています。
また、外での活動が制限されるなか大人も子どもも疲れが出てくる頃ですね。各ご家庭それぞれの事情がありますがアニーでは、少しでも皆さんが心穏やかに過ごせるよう、できることをコツコツと行っていきます。

そんなアニーの保育スタッフをご紹介したいと思います。今回ご紹介する2人のスタッフは、両者とも別の現場で働き、アニーに転職しました。2人がアニーで働き始めてすぐに感じた、やりがい・大変さ・喜びを赤裸々に語ってくれました。
※インタビューは2018年に行ったものです。

異分野からの転職 アニーで働くきっかけは?

アニー保育スタッフの大村(向かって右、2017年入社)、蓮沼(向かって左、2016年入社)

ーーお二人とも、別のお仕事をされててアニーに応募したんですよね。前職はどんなお仕事だったんですか?

蓮沼:私は、新卒で病院併設の児童福祉施設に就職して、子どもの生活支援や保育をしていました。重心児(※)の担当で、3交代制、夜勤もある働き方でした。
※重心児:重症心身障害児。重度の肢体不自由と重度の知的障害が両方ともある子ども。

大村:私は新卒で乳児院へ就職しました。保育士として0歳から3歳までのお子さんを保育していました。
乳児院での保育は、親御さんの代わりに子どもの生活基盤を作るので、愛着関係を作ることを大事にしていました。

保育園の保育士さんとは違い、年間計画を立てたりするのではなく、個々の発達や生活を見ます。保育というより「養育」に近い仕事だったと思います。子どもたちは院の中で生活しているので、私も夜勤はありました。

ーーそれぞれ、同じようで全く違う現場で働いていたんですね。お二人がアニーの保育スタッフに転職したきっかけはなんですか?

蓮沼:駒崎代表と乙武洋匡さんが対談している本を読んだのが、フローレンスを知ったきっかけです。病児保育をやっているNPOということで。興味がわいてインターネットでもう少し調べてみたら、障害児保育もやっていると知って応募しました。

特に、マンツーマンの保育というところに興味がわいたんです。施設勤務の仕事だと、じっくり一人ひとりの子どもと関わることができないというモヤモヤがあったので。

大村:フローレンスは、もともと病児保育をやっている団体ということで知りました。マンツーマンの保育って楽しそうだな、と思って見ていたら、『37.5℃の涙』でマンガになり、ドラマになり、ますます気になるようになりました。

その後、障害児保育もやっていることを知って、もともと障害児と関わる仕事に興味があったことや、前職で障害児と関わる経験もあったので、障害児と個別に関わりたいと思い、フローレンスに応募しました。
障害児保育園ヘレンの保育スタッフで選考を受けたのですが、マンツーマンが合っているということで、アニーで採用してもらいました。

ーーお二人とも病児保育からフローレンスを知って、そこから障害児保育、そしてアニーに入社したんですね。障害児のマンツーマン保育のイメージがわきづらい人もいると思うので、担当しているお子さんについて教えていただけますか?
※担当しているお子さんは2018年当時

蓮沼:年中の女の子で、担任になって2年経ちました。ご飯を食べるのが好きな子ですが、胃ろう(※)で嚥下(飲み込むこと)が難しいので少しずつ練習しています。

立ったり座ったりはできないけど、専用の椅子を作ってもらい、座りながら手で太鼓を叩いたり、お歌に合わせてリズムを取ったりするのが好きな子なんです。嚥下が苦手で、痰がたまってぜろぜろしやすいので、保育中には痰の吸引もしています。
※胃ろう:嚥下障害や認知症などで口から食べ物を食べられない人、あるいは誤嚥性肺炎を起こしやすい人が、直接胃に空けた穴から水分や栄養を摂り、全身状態を安定させるための「経管栄養法」のひとつ。

大村:私は年中の男の子を担当して1年です。ご飯は口から食べられますが、口が閉じにくいので気をつけて介助しています。でも、食べることが本当に大好きで、たとえば私がお昼ご飯でパンの袋を開けたりすると、その音で目を覚まして、食べる様子をじーっと見つめてくるんです(笑)

首が座っていなくて、立ったり座ったりも自分ではできないですが、保育の中では姿勢を補助してくれる装具を使って立位の練習もしています。最近は首を少し動かして、そっぽを向いてふざけたりするようになりました。

てんかんの発作が起きることがあるので、訪問看護で入った看護師と相談してダイアップを使ったり、痰の吸引をしたり、酸素の吸入もします。発作や鼻づまりでチアノーゼにならないように、長い時間散歩に行くときなどは、酸素レベルがわかるモニターや、吸入のためのマスクを持ち歩いています。

ーーそういった医療的ケアをマンツーマン保育の中で行っているのはすごいですね。想いがあっても、障害児のマンツーマン保育は未経験のお二人は最初不安に感じたと思いますが、サポート体制はどうでしょうか?

大村:前職では夜勤時間帯にスタッフ2人で30人の子どもたちを見ていたので、余裕を持って見られるマンツーマン保育についての不安はあまりなかったですが、医療的ケアなどを一人でちゃんとできるかな?という心配は少しありました。

実際どうかというと、アニーでは、入社後、第3号研修(※)でしっかり学んだり、他のスタッフの保育先を巡回することもあって、見て学ぶ機会が多いです。
医療的ケアについては、フローレンスの看護師や親御さんと練習する期間があったり、看護師や事務局スタッフとはいつでもスマホで連絡ができたりと、研修やサポートがしっかりしていているので、「マンツーマン」というより「チームで保育している」という感じですね。
※第3号研修:個別性の高い特定の対象者に対して特定の職員が、たんの吸引等の医療的ケアを実施する場合に必要となる研修

その子に合わせて、たっぷり時間を使って、じっくり向き合えることがやりがい

ーーお二人にとっての、アニーの保育のやりがいって、どんなところですか?

蓮沼:前職の病棟勤務は、毎日がバタバタで。患者さんが50人ぐらいいて、重症の方も多かったので、流れ作業のようになることもあって、一人にゆとりをもって関わることができませんでした。もう少し一人ひとりにしっかり関われば、もっとできることがあるのでは、という思いがありました。

今はマンツーマンで、その子に合わせたやり方で、たっぷり時間を使って向き合うことができるというのが、大きなやりがいです。

大村:私も同じです。1対1だからこそ、その子にあったことができると思うんです。その子に合わせて、ときにはじっくり待ってあげたり、どんなおもちゃに興味を持ってくれるかしっかり考えて制作したりもできます。

それから、お子さんの変化を親御さんと共有できたり話したりできることも嬉しいです。担当している子は、最初はクールボーイだったんですが、最近ニコっと笑うようになったんです!そういう話を親御さんと一緒に喜んだりして。「昨夜こんなことがありました」という話を教えてもらうのも楽しいし。親御さんと丁寧に向き合えるのがいいですね。

蓮沼:私も、前職は入所施設勤務だったので、親御さんとの関わりはなくって、アニーに入社当初は正直あまりピンときていなかったのですが、3年アニーの保育をしてきて、今は親御さんと接することもやりがいの一つになりました。親御さんが復職できて毎日お仕事できるように支えられていたら私も嬉しいです。親御さんが帰宅後、引き継ぎはバタバタせず、ゆっくり話せるのもいいですね。

アニーの保育現場は「家族の生活の場」でもあるからこそ大変なことも

ーーじっくり関わることができるからこそのやりがいなんですね。では少し話題を変えて、このお仕事の大変なところはどんなところですか?

蓮沼:重心児のお子さんと1対1で、かつお子さんのご自宅で保育となると、できることが限られてくるので、毎日いろいろな工夫が必要なことです。アニーの保育の現場は、家族の生活の場でもあるので。
保育園と違ってその場にある道具や部屋の制約があるので、「こういう保育をしたいけど、どうでしょうか?」というのを親御さんに相談したりしています。

大村:同感です。私も、自分以外の方の家で保育するという大変さがあります。小麦粉粘土や絵の具、あとはお散歩で拾ったどんぐりで家を散らかしてしまったりすると、きょうだい児が誤飲してしまったり、という原因になりますから。保育が終わった後に、その場所で生活しているご家族がいることもちゃんと考えないといけないです。

ーーなるほど。そういった視点での大変さがあるんですね。他に、慣れるのに時間がかかったことってありますか?

大村:アニー保育スタッフの働き方は、場所問わずご家庭に合わせて動くところです。
たとえば、お子さんが療育施設に行っている間、私たちは同行しないので、事務局(神保町オフィス)で作業したり、同じくオフィスにいるアニースタッフと情報共有したり、ご自宅の近くのカフェで事務作業をしながら療育施設からの帰りを待ったりして過ごします。そういった時間の使い方、仕事のリズムに慣れるまでは少し戸惑いました。

蓮沼:アニーはマンツーマンの保育なので、お子さんに何かあった時の初動対応は当たり前ですが自分がしなきゃいけない!という責任はあって、それに慣れるのには少し時間がかかりましたね。
もちろん、訪問看護で看護師が来てくれたり、本部もリアルタイムでカメラを通してこちらの様子を見てくれているなど、サポートもしっかりしていますが、もしもに備えるというのはとても大事で、そういう心構えで日々仕事をしています。

小さな変化だけど、マンツーマンだからこそ、そこに成長を感じることができる

ーー日々、一人ひとり違った仕事の仕方をしているんですね。大変なことも含めて、今までで一番印象に残っているエピソードなどはありますか?

蓮沼:私が担当しているお子さんは、立ったり歩いたりなどの大きな変化はないですが、私が担任になってから、笑うようになったり、目を見ておしゃべりしてくれるようになったのがとっても嬉しいです。すごくかわいい声なんです。
もともといろんな表情を見せてくれる子ですが、ますます表情が豊かになってきて、そういう小さな変化から成長を感じることができるのも、マンツーマンでその子だけにじっくり関わることができるからだなと思います。

大村:私の担当のお子さんも、以前は声もあまり出さなかったんですが、今は笑ったり、声を出すようになりました。やっぱり子どもって成長しますね。
散歩のときに、電車を見せに行っていたんです。電車が好きなお子さんって多いじゃないですか。この子も好きかな、と思って。
最初は、全然興味がなさそうだったんですが、この電車を見に行く散歩を続けていたら、ある日、電車を目で追って笑っていたんです!成長を感じて感動しました。限られた保育の時間のなかでも、いろいろなものを見せて、刺激に触れさせてあげて、興味があるものを探るのことも楽しいです。

ーーありがとうございました!


いかがでしたでしょうか?
障害児訪問保育アニーでは、マンツーマン保育だからこそ、お子さんにじっくり、ゆっくりと寄り添い、親御さんと一緒に成長を見守ることができます。

利用希望者向け説明会実施中 5/15(金)はオンラインで開催します!

新型コロナウイルスの影響で、現在通常保育はできない状況にありますが、私たちは事態が改善に向かいましたらすぐに通常の営業に戻れるよう準備をしてまいります。
そのため、現在も、今年度中の職場復帰をお考えの方を対象に、「障害児保育園ヘレン」「障害児訪問保育アニー」の利用希望者向け説明会を実施しています。
5/15は「説明会のオンライン中継」を開催いたします。少しでもご興味がある方は、ぜひご参加ください!

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