「障害児訪問保育アニー」「障害児保育園ヘレン」では、スタッフの育成を非常に重要なものととらえ、実際にお子さんの保育にあたるまでに、社内外の様々な研修を受講しています。
中でも、フローレンスに対し多大なご理解をいただき、充実した研修を定期的に開催してくださっているのが、NPO法人えがおさんさん様です。
今回は、この会場にお邪魔し、研修の様子をレポートさせていただきます!
えがおさんさん様で開催してくださっている研修は、全5日間。
最終日のこの日は、実際に障害の当事者のかたにご自身の体験をお話しいただく研修プログラムが開催されました。
参加しているのはこの春入社した研修スタッフたち。みんな熱心に耳を傾けています。
この日、貴重なお話を聞かせてくださったのは、ウェルドニッヒ・ホフマン病(脊髄性筋萎縮症)を抱える永廣 征人(ながひろ まさと)さん。
ご自身の向き合う障害について、これまでの生い立ち、辛かったことや楽しかったことなど時に冗談を交えつつも、様々にお話をお聞かせくださいました。
質疑応答の時間には、研修スタッフからの感想や、活発な質問の数々が寄せられました。
今回の研修に参加した研修スタッフたちの前職は、保育園・特別支援学校・病院・介護施設など多岐に亘ります。
それぞれ異なるバックグラウンドを持つ研修スタッフたちにとって、永廣さんのお話は、それぞれ自身の経験とも重なって、非常に心動かされるものでした。
その後はグループごとに分かれ、ワークショップ形式での研修となりました。
どのグループも、これまでの5日間の研修で学んだことを活かして、活発に意見を出し合い、真剣な眼差しで「障害」について考えを深め合いました。
研修を終えたスタッフに話を聞いたところ、
「永廣さんが、自分自身でチャレンジしながら世界を広げている様子が非常に前向きであり、勉強になった」
「サポートする側は「丁寧・優しさ」という感覚で行っていても、サポートサれる側は「苦痛」である場合もあり、会話やコミュニケーションを取る重要性を学べた」
などの、実りある感想が聞かれました。
この貴重な体験を胸に、障害児訪問保育アニー・障害児保育園ヘレンのスタッフとして独り立ちする日に向かって、研修スタッフたちは明日からもさらなる研鑽を積んでいきます。
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NPO法人えがおさんさん様は、「子どもたちのえがおがさんさんと輝く未来」を目指して、幅広い活動を行っています。
看護師が自宅に訪問し、病気や障害のある子どもたちに対して医療的な処置や管理を行う訪問看護サービスや、ご自宅に介護福祉士やヘルパーが訪問して生活全般にわたる援助を行う居宅介護サービス等を行い、子どもたちの生活シーンをサポートしています。
えがおさんさん様は、医療看護の視点 及び福祉より生活介護の視点を大切にし、医療的ケア訪問介護現場の同行も行っています。
えがおさんさん様の研修では、重心児の抱き方や姿勢の支え方などの基本的な接し方において投薬・感染防止など安全管理の注意が必要な事柄、重心児の遊びやコミュニケーションの取り方などについて医療・看護→福祉の視点から学びます。
また、27年度から開始した放課後等デイサービスの支援員の視点からの関わりも学びます。
座学では、事例検討、ディスカッション、時には人形を用いた演習を交えて長時間過ごす保育園での「生活」を楽しむために必要な知識を学び、実習では実際にえがおさんさんの訪問看護に同行します。
フローレンスでは、 今後も様々な施設での実習・研修に参加し、スタッフの育成に力を注いでいきます。
スタッフ一同、えがおさんさん様をはじめとする多くの方々のご協力に感謝し、障害児保育問題の解決に向けて取り組んでいきます!
これからもどうぞ皆さんの応援よろしくお願いいたします!
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◆NPO法人えがおさんさん
TEL:03-3209-8668 / WEBサイト:http://egaosunsun.com/
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