脳腫瘍の娘さんの在宅介護の経験から、養護に関わる仕事、1対1で寄り添う保育をしたいとフローレンスに入社、障害児訪問保育アニーの保育スタッフに異動した渡邉さん。現在、2歳のお子さんの担当として奮闘中です。
インタビューの「前編」はこちらからご覧いただけます。
◆ アニーの保育その1:思いは伝わる◆
慣らし保育が終わり、2歳のお子さんと8時間過ごしています。
訪問開始時は、人見知りの性格のせいかずっと泣いていました。これまでご家族や顔見知りの訪問看護師以外の知らない人が毎日おうちに来るようになり、不安な気持ちになっているのだと思いました。
私に慣れてほしいけれど、泣かせてしまうのはとてもつらく、結局お父さんやお母さんに頼ることになり、自分の力不足を痛感する日々でした。
でも、落ち込んではいられません。
「いつか思いは伝わる!」を胸に、他のスタッフに相談しながら、お子さんが「この人が来たら遊んでくれる!」と受け入れてくれるまで、好きな遊びを中心にたくさん触れ合う時間をつくり、毎日訪問を続けていました。
するとある日、抱っこしても泣かなくなり、数日後にはお昼寝をするようになったのです。
どちらの日も鮮明に覚えています。
今では晴れた日にはお散歩にも行くし、泣くこともほとんどなくなりました。お子さんの笑顔に励まされながら保育をしています。
協力してくださった親御さんとお子さんの頑張りに、感謝の気持ちでいっぱいです。
◆ アニーの保育その2:チームみんなで支える
アニーでは私のような保育スタッフ以外にも看護師が事務局に常駐しており、いつでも相談することができます。
定期的に訪問看護も行っています。他の保育スタッフや事務局スタッフの巡回もあり、まさにチームで保育をしています。
それ以外にも、他事業所さんとの合同カンファレンスがあります。お子さんの状態を看護や保育、療育の観点から見守っています。
アニーのように障害のあるお子さんを8時間在宅で保育するという事業は今までなかったので、当初は他事業所さんからは期待や不安が混ざったような声を頂きました。
しかし、慣らし保育が終わる頃には、アニーを利用してからのお子さんの様子や私たちの前向きな取り組みをみて「みんなで頑張っていきましょう」という1つのチームになったような雰囲気を感じました。
1対1だからこそ、お子さんに深く関わることができ成長していく姿をみることができます。個々に合わせた保育ができます。
困ったことがあっても、アニーのチームや他事業所さんがいるのでとても心強いです。
◆ 「アニーがいるから大丈夫」と思ってもらえる誠実な保育をしたい
これからは、地域の保育園での交流保育により、同じ年齢の子どもたちと触れ合う時間をつくっていこうと思います。
親御さんが大切に育ててきたお子さんをお預かりしているという気持ちをいつも胸に、緊張感を持ちながらも新しいことにチャレンジする意欲を持って保育していきたいです。
また「アニーの渡邉さんがいるから大丈夫」と思っていただけるような存在になれるように、誠実に向き合っていきたいと思います。
アニーのような障害児の訪問保育事業が全国に広がり、障害があってもなくても同じように保育を受けることができる社会、
お母さんが社会復帰することにより、「私」として輝く場所ができる社会にするため「チャレンジ」していきたいです。
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アニーのビジョンは、「障害のある子どもたちが、自らの肯定感、未来への希望を持てる社会 障害のある子の親たちが、子育てと仕事を共に楽しめる社会」です。
障害児の親御さんにとって、自分一人で担わなければならないという気持ちを少しでも軽くし、一緒にお子さんの成長を見守っていけるような関係をアニーでは築いていきたいと考えています。
このビジョンに共感し、共に働く仲間を私たちは待っています。
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