障害児訪問保育アニーは、重症心身障害児や医療的ケアが必要な子どもを
子どもが一番慣れ親しんだ環境であるご自宅で、保育スタッフがマンツーマンで保育します。
アニーでは現在5人の子どもたちをお預かりしています。
3月、4月も新たな入園を予定しており、少しづつ、保育を広げている状況ですが
まだまだ、保育を必要とする子どもたちが、待っている状態です。
その理由の一つとして、保育スタッフの育成があります。
医療的ケアが必要な子どもに対して、安心安全で質の高い保育を行うためには、
法令的に必要不可欠な研修に加え、障害児についての知識を深掘りし、
より高いスキルを取得するための訓練が欠かせません。
そのため、入社前に保育の実務経験がある方でも、約2ヶ月の研修期間を経て
保育と医療ケアのスキルをしっかりと確認した後に保育デビューするという形をとっています。
◆今回研修を終え保育デビューする澤田に、入社の動機を聞きました。
以前、勤務していた幼稚園に、自閉症と発達障害のお子さんが3名いました。
親御さんとのミュニケーションがとりにくい状況がありましたが、療育施設を見学させていただいたり、個別に交換日記を始めたりするなどして、少しずつ話をしてもらえるようになりました。
ある時、一人のお母さんから、「去年の運動会のことはつらくて思い出したくもない」と言われ、理由を聞いたところ、「運動会にうまく参加できずにいる子どもを見た他の保護者が、「うちの子じゃなくてよかった」と言っていたのを耳にし、居たたまれなくなった」ということでした。
幼稚園では、様々な思いを抱えた親御さんに対して、個別に対応することが難しく、どうしたら親子双方に手を差し伸べることができるのか・・・と考えていた時に出会ったのがアニーでした。
アニーのように1対1の保育であれば、それぞれの思いを聞きながら寄り添うことができるのではと思い応募しました。
アニーの保育スタッフは、みな、子どもが好きで、障害のあるお子さんや親御さんを支えることによって、社会に貢献したいという志を持って入社しています。
サービススタートから、一年。
保育スタッフの研修は、アニーの活動に賛同いただいた皆様のご寄付によって支えられています。
これからも社内研修の充実を図り、障害のある未就学児のお子さんがいるご家庭に、より多くの安心安全で質の高い保育をお届けできるように努めてまいります。
障害の有無に関わらず、すべての子どもが成長発達の機会を与えられる社会にするために、今後も、みなさまのご協力をお願いいたします。