障害児訪問保育 Annie

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アニーだより

自宅での障害児保育 感染の心配は?お友達との交流は? アニーの保護者さんに伺いました!

  • hatena

障害児訪問保育アニーは、障害のあるお子さんや医療的なケアが必要なお子さんをご自宅でお預かりする認可の保育事業です。
保育を通じてお子さんの成長を支えると同時に、親御さんが仕事ややりたいことに挑戦できる社会を目指しています。

今回はアニーを利用中の保護者の皆さんに集まっていただき、アニーを利用してからの保護者さん自身やお子さんの変化、社会に対して感じていることなどについて、幅広くお話いただきました!

Fさん
お子さんは現在1歳。乗り物が大好き!おさんぽ中も目が釘付けです!新しい発見をたのしみながら、世界がどんどん広がっています。
慢性肺疾患があり、アニーに入園。感染症の不安がある中での保育園探しを経て、アニーを知りました。
Tさん
お子さんは現在2歳。絵本が大好き!見たい絵本をじっと見つめたり、手で触って教えてくれます。おすわりができるようになったり、立つ練習をしたりと目覚ましく成長中です。
難治性てんかんの診断を受けて保育園が見つからない中、知人からの紹介がきっかけでアニーに入園しました。
Wさん
お子さんは現在5歳。お絵かきとブランコが大好き!見たことや感じたことをダイナミックに絵に表現したり、ブランコに一人で乗って揺れを楽しんでいます。
経鼻経管栄養が必要でアニーに入園し、利用歴は4年。保育園の情報が限られていた中、ブログ記事のコメントでアニーを知りました。

コロナ禍でも安心の自宅保育 アニーは共働きのためのライフライン

---みなさん今日はお集まりいただきありがとうございます!早速始めていきたいと思います。新型コロナウイルスの収束が見えない中、Fさんはアニーを利用されてみていかがですか?

Fさん:息子は慢性肺疾患を持っていて、感染症に対する抵抗力がとても弱いです。アニーがなければ、このコロナ禍でも集団保育への入園を考えなければいけなかったと思います。しかしアニーは自宅でのマンツーマン保育になるため、感染症にかかるリスクをかなり軽減できます。

もしも保育園に入れなければ、私や夫が当初の想定よりも育休を長く取ることになっていました。でもアニーを利用できたので、予定通りの育休期間で復帰することができました。アニーは、私たちにとって今まで通り共働きするためのライフラインです。

---そうですよね、医療的ケア児のお子さんは感染リスクの高い方が多いので、ご自宅に伺うアニーは安心感があると思います。お子さんにとって、何か良い変化はありましたか?

Fさん:そうですね。退院してからは、コロナ禍のため人との接触を限りなく少なくしていたので、私と夫の二人で子どもを見ていました。

アニーにお願いするようになってからは、担任の先生や看護師の方など、色んな方と関わることによって子どもの社会性がすごく高まって、人見知りもなくなっていきました。

これから先、認可保育園に転園できるのであれば、アニーはそのための架け橋ーファーストステップとして、すごく良い機会をいただいているなと思っています。

アニーは感染対策に十分配慮しながら、保育を行っています。その日のお子さんの体調に合わせて生活リズムを整えたり、身近なものや季節のものを活用してお子さんの感覚を刺激する遊びを行っています。
アニーの保育の様子はこちら

家族以外に関わる人が増えて子どもが成長

---Tさんもお子さんに関わる方が増えたとおっしゃっていましたね。アニー生活を通じてお子さんに挑戦してほしいことはありますか?

Tさん:子どもには、アニーを通じて色々なことにチャレンジしてほしいなと思っています。
アニーに入る前は息子が関わる人は、家族や親族、医療・療育関係のごく一部の大人だけでした。今はオンラインで他のお子さん達と顔合わせる機会があります。もうちょっとコロナが落ち着いたら、地域の保育園との交流保育もできるかもねと話し合ったりしています。

保育の先生や訪問看護師さん、居宅訪問型児童発達支援の支援員さんなど、たくさんのスタッフさんに入ってもらっていて、家族以外の他人との関わりができることが、すごく良かったです。

これからもアニーを通じて色んな人と関わり、その中で本人が様々なことを感じて、成長していくことを願っています。

---ありがとうございます。将来のこと、たとえば集団保育などはお考えですか?

Tさん:将来的には集団保育に行けたら本人はすごく喜ぶと思います。でもコロナ禍なのでタイミングが難しいですね。

---そうですよね。コロナ禍だと転園のタイミングは悩みどころですね。アニーへの入園が、生まれてはじめて親以外の人に出会う機会になるお子さんも多いと思います。私たちも、お子さんに次の世界を見せてあげたいな、そのお手伝いができたらなといつも考えています。

アニーは訪問型のマンツーマン保育ですが、多くの職種がワンチームとなって子どもの成長に携わっています。
保育士、看護師、事務局スタッフ、さらには外部事業所の理学療法士や、作業療法士などにもお子さんの成長の様子や課題を共有して、相談しながら保育を進めています。
そんなアニーで成長して、集団保育に転園された方の記事はこちら

医療的ケア児を取り巻く環境は改善されつつも、まだ課題は多い

---Wさんはアニーに入られて4年目ですね。長い間アニーの保育を利用する中でどのようなことを感じていますか?

Wさん:息子より下の学年のお子さんの保護者さんと話すと、やっぱりここ2~3年で状況がだいぶ改善したんだなと感じています。

息子がアニーに入ったときは、自治体にも障害児保育をする体制はないし、アニーも今よりももっと規模が小さくて、入るまでにかなり待ったと記憶しています。

社会状況は、今も大きくは変わってないものの、だいぶ良くなったと感じています。これも、障害児を育てるママ達・パパ達、当事者も含めて皆で頑張って発信してきた結果なのかなと思いますね。

---当事者の声は世の中を大きく動かす力があります。今の医療的ケア児を取り巻く環境について、もっとこうなったら良いなというご希望はありますか?

Wさん:一つめは、退院後に在宅生活へ移行するときのサポート体制についてですね。

息子が生まれた時、病院にソーシャルワーカーはいましたが、重症心身障害児(以下、重心児)の退院後のサポートは全く提示されない状態で「はい、退院してください」と言われました。

そのときに「高齢者介護の分野にはケアマネージャーがいて、どうして重心児にはケアマネージャーの制度がないんだろう」「対象の保険は違うけど、仕組みを応用すればできるんじゃないの?」とすごく思ったのを覚えています。その点は、今も、各病院や自治体の努力に依っているところなので、制度化されればいいなと思いますね。

二つめは、就学後のことですね。
息子はそろそろ就学準備を考える年齢になってきたのですが、そこもやっぱり「親が何とかしないといけない」ことが未だに多いです。

相談支援員さんなどが情報収集をサポートしてくれるようにはなりましたが、依然として、親自身が調べてアクセスしないと情報が取れない状況はあまり変わっていません。

あとは就学するにあたって住んでいる自治体に放課後等デイサービス(以下、放課後デイ)がないので、どうしようかなと思っています。

---お住まいの自治体には放課後デイがないんですね。

Wさん:ありません。区に問い合わせると出てくるのは区外の放課後デイのリストですね。そうすると、やはり入りやすいのは区内のお子さんになるので…どうしようかなと考えているところです。
働きながら学校や放課後デイの見学をすることも、やはり大変です。

---ありがとうございます。そうですね。アニーや障害児保育園ヘレンにお子さんが入ることで仕事を続けてこれたのに、進学したら辞めなければならないという声はたくさん頂いてます。

2021年6月に成立した医療的ケア児支援法でも放課後デイの課題はカバーできていません。まだまだ居場所の整備が遅れていることを痛感しています。これから改善していかなければいけない社会課題ですね。

2015年に開始したアニーはこれまでに多くの医療的ケア児をお預かりし、お子さんやご家族とともに成長してきました。
その中で少しずつ支援する他の事業者も増え、医療的ケア児を取り巻く環境は改善されてきたものの、まだまだ支援が不足している状況です。
障害の有無に関わらず親子がやりたいことに挑戦できる社会を目指して、フローレンスは行政へ提言活動も行っています。
医療的ケア児支援法成立までの取り組みはこちら

保護者の方からのメッセージ

最後に、今回お話してくださった利用者の皆さんに、アニーへの入園を検討されている保護者さんへのメッセージをいただきました!
Fさん
私は、自宅に来ていただいている方全員の手厚いケアに感謝しています。
この記事がどこかの親御さんの目にとまるのであれば、ぜひアニーを信頼して使っていただきたいと伝えたいです。子どものケア以外のところでも、夫婦共々助けられていることがたくさんあって、家族トータルでみたときの精神的な負担の軽減にも大いにつながると思います。
Tさん
我が家ではアニー入園後に、子どもの生活が整い遊びの幅も広がり、親は仕事で自分自身を取り戻し経済的にも余裕ができるなど、さまざまな良い変化がありました。
必要としている家庭がアニーを利用すれば、きっとたくさんの良い変化が得られると思います。
Wさん
私たちは息子がハンディを持って生まれて、息子に会えた喜びの一方、どうやって育てたらいいのかどんな遊びをしたらいいのかさっぱり見当がつきませんでした。
その後アニーになんとか入園して息子はお友だちがたくさんでき、先生とお絵描きをして遊ぶことが大好きになりました。
子どもにハンディがあっても、なくても、親が「働きたい、社会と繋がりたい、子どもを守りたい」と自由に選択できる余地が社会にある、というのはどんな人にとっても生きやすい世界ではないでしょうか。
我々ハンディっ子の親も試行錯誤しながらもなんとか家庭と仕事を維持・両立しています。
昨今の社会状況でなかなかリアルでお会いできませんが、ママ友・パパ友として繋がれる日を楽しみにしています。

アニーは、子育てとともにいろいろなことに挑戦される保護者の皆さんを応援しています!


利用案内の動画視聴&オンライン個別質問会のご案内

職場への復帰をお考えの親御さん、コロナ禍でも密集を避けながらお子さんの発達をうながしたいとお考えの皆さん、ぜひ障害児訪問保育アニーの活用をご検討いただければと思います。

アニーでは、利用希望者向け説明会の内容を動画で公開中です。気になることをスタッフに直接質問できる、オンライン個別相談会も毎月開催しています。どちらもご自宅から参加OK!お気軽にお問い合わせください。

 

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