障害児訪問保育 Annie

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アニーだより

【アニー保育現場に密着】1対1保育の魅力と楽しい保育の内容をご紹介!

  • hatena

こんにちは!アニー事務局です。

「障害児訪問保育アニー」は、障害のあるお子さんや医療的なケアが必要なお子さんをご自宅でお預かりする認可の保育事業です。保育を通じてお子さんの成長を支えると同時に、親御さんが仕事ややりたいことに挑戦できる社会を目指しています。

今回は、事務局の磯部がアニー保育スタッフのさよ先生とSちゃんの1日に密着したときの様子をお伝えします。1対1保育ならではのきめ細かい対応や、笑顔あふれる楽しい保育の雰囲気にご注目ください!

【9:00】ご自宅に到着し、保育開始

親御さんから前日や当日朝のSちゃんの様子を引き継ぎ、親御さんはお仕事へ。アニー保育の1日が始まりました!

【9:10~】体調チェックと朝の会・朝礼

この日は体調管理のために訪問していたフローレンスの訪問看護師と一緒に全身の状態を確認しました。気がついたことがあれば、親御さんや関係者間で共有できるように記録していきます。

朝の会では、カードを使ってお子さんと一緒に日付や天気を確認したり、歌を歌ったり…使ったものはSちゃんが主体で片付けられるようにサポートし、その中で歩行の動きの練習を取り入れる工夫が見られました。

朝礼では、アニーを利用している他のお子さんたちとオンライン上で交流しました。

Sちゃんは、恥ずかしがりながらも画面越しにお友達の様子を確認し、自分の名前が呼ばれると手を挙げてしっかり返事をしていました。

【10:00~】季節に合わせた製作活動

11月ということで、秋を感じられるように毛糸の素材を使ったハリネズミの製作を行いました。10月後半にはハロウィンの製作も行ったそうです。

[ハロウィンの製作の様子]

製作の内容は季節やイベントに合わせるだけでなく、お子さんひとりひとりの得意なことや苦手なこと、経験してほしいことなどを考慮して担任の先生が内容を考えています。

今回は「様々な感触に触れながら製作を楽しむ」ということを目標に、Sちゃんが毛糸に触れて感触を楽しむ時間を長めに設けていました。

最初は毛糸に夢中で触れていたSちゃんでしたが、のりと混ぜて毛糸が湿った感触になるとあまり触らなくなってしまいました。湿った感触が苦手だったのかな…?製作の中で様々な感触を経験することで、好きな感触や次にチャレンジしたい感触が見つかり、その後の活動のヒントとなることもあるそうです。のりに触れるのは楽しかったようで、ハリネズミの身体に一生懸命のりを塗り拡げて楽しんでいました。

さよ先生は、Sちゃんがのりを触るのが好きなことは知っていましたが、その日の気分や様子に合わせて対応できるようにと、のり3種類+両面テープを準備していました。実際、2つ目のハリネズミをつくっているときにSちゃんの集中力に合わせて両面テープを使用し、貼り付けを行いました。1つの製作に対していくつもの選択肢を準備し、その時のお子さんの様子に応じて臨機応変に対応を変更できるのは1対1保育ならではの魅力ではないでしょうか。

こうして世界に1つだけのオリジナルハリネズミが完成しました!

頑張って完成させたハリネズミと一緒に移動できれば、最近歩けるようになったことの喜びを感じてもらえるのではないかと、首掛け用の紐を準備したそうです。とても素敵な工夫だなと感じました。

Sちゃんはハリネズミを首から掛けて、とっても嬉しそうでした♪

【11:30~】お昼ごはんとお昼寝

製作を終えて少し遊んだらお昼ご飯の時間になりました。親御さんが準備してくださったご飯を温めて、食事開始。

Sちゃんは「これを食べたい」と手で合図してくれるので、それをスプーンの上に乗せるところまでさよ先生が手伝い、口に運ぶのは自分でやってもらっていました。どこまで手伝い、どこから自分でチャレンジしてもらうのか、毎日1対1で過ごしている先生だからこそ、できることと練習中なことを正確に把握していて、バランスを取って対応していることが伝わってきました。

おかずが好きなSちゃん。白米だけだと進みにくい時があるのですが、おかずと一緒にしてみたり、逆に白米だけでチャレンジしてみたり、その時のSちゃんの反応や主張に合わせて対応しているのも印象的でした。

昼食後はお昼寝の時間です。先生は睡眠の様子を見守りつつ、次の製作や今後の保育の準備を行っていきます。写真は酸素飽和度を測るモニターをチェックし、睡眠時の値を記録している様子です。

【15:00~】おやつと午後の遊び

お昼寝から目覚めて少し身体を動かすと、おやつの時間になりました。

Sちゃんはつかみ食べを練習中です。お菓子のようなサクッとしたものは上手に掴めますが、お昼ごはんに出てきたかぼちゃのような柔らかい感触のものを掴むのは苦手。昼食で苦手なことを練習するとご飯の時間が嫌になってしまうお子さんもいるため、楽しいおやつの時間に苦手なことにチャレンジするようにしているそうです。

おやつを少しずつお皿に出して、なくなったらSちゃんに「ちょうだい」をしてもらったり、「いただきます」と「ごちそうさま」をしっかりするなど、おやつの時間を通してコミュニケーションをとる練習もしていました。

おやつの後は自由遊びの時間になりました。

Sちゃんは、アスレチックのようにさよ先生の身体にしがみつくのがマイブーム。全身を使った遊びなので、外でお散歩をしているときよりも運動量が多いこともあるそうです…!

その他にも歩く練習をしたり、ブロックを使ったり、Sちゃんの希望に合わせてたくさん遊びました。

【16:00】保育終了

保護者の方がお仕事から戻ってこられたので、1日の保育の内容やSちゃんの様子をお伝えして保育終了となりました。Sちゃんがつくったハリネズミを親御さんが嬉しそうに眺めている姿にほっこりしました♪


保育現場のぞき見レポート、いかがでしたでしょうか?

1対1保育のきめ細かい対応で、Sちゃんがチャレンジを重ねつつものびのびと楽しく過ごしている様子を感じていただけると嬉しいです。

さよ先生は、製作の途中でアニーの魅力について次のように語っていました。

時間に追われず、お子さんに合わせてゆっくり対応したり、活動の内容を臨機応変に変更できるのはアニーの1対1保育ならではの魅力だと思います。

集団のなかで学ぶ良さももちろんありますが、アニーでは目の前のお子さんの育ちに合わせて個別の目標を定め、それに合わせた保育を行うことができます。

今回の製作でも「作る」ことだけにこだわらず、Sちゃんが毛糸に触れて感触を楽しむ時間をしっかりとって、その「経験」も大切にできるようにしました。

感触を楽しむことに夢中になっていたら、作るのは別の日にして、その日は感触を楽しむことに集中できるように保育の内容を変更することもあります。

今回は、製作についてのお話でしたが、製作に限らず、「お子さんに合わせてゆっくり対応したり、活動の内容を臨機応変に変更できる」という1対1保育の魅力は1日の保育同行の中で随所に感じました。

アニーは1対1での丁寧なコミュニケーションを大事にしながら、他のお子さんとの交流も大切にしています。

→保護者会&交流会の様子


引き続き、「障害児訪問保育アニー」では、障害や医療的ケアのあるお子さんへのご自宅での保育を通し、親御さんの就労もサポートしていきます。

入園も募集しておりますので、ご興味がある方や入園を検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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